カイガラムシ

体長はおおよそ1〜5mm程度。白い綿状の物にくるまれて動きまわるタイプや、白いロウ状の物質に覆われているタイプ、茶色い一枚貝状の殻を被ったタイプなど様々な種類があります。
葉の表や裏、茎や幹、根など植物の至る所で発生し、コナカイガラムシを除いて殆の物は幼期を除いては殆ど動きません。
多くの場合は、高温の乾燥した時期に発生することが多いようです。


カイガラムシは植物の葉や幹などから樹液を吸い続け繁殖します。また、多くのカイガラムシは自身に必要となる樹液のアミノ酸などの養分のみを吸収し、残りは排泄物として体外に排出するのですが、この排泄物には非常に多くの糖質を含みベトベトしており、この排泄物自体は無害なのですが、これを栄養源とする菌などが繁殖してスス病を誘発してしまいます。


種類にもよりますが、カイガラムシは自身をロウ状の物質で保護をしているために、薬剤を散布しても効果が出にくい場合があります。
発生が確認できた場合は、強い流水などで流し落としたり、ブラシや雑巾などで擦り落とします。
また、排泄物も残っているとスス病を誘発しますので、霧吹きやシャワーなどで洗い流したり、雑巾などで拭きとると良いです。


少数の少ない発生の場合は、上記の方法だけでも充分に駆除が出来る場合もありますが、多く発生している場合やより確実に駆除を行う場合は、アクテリック乳剤やスミチオン乳剤などを規定の用量で希釈して散布します。また、手軽に使えるものではベニカDスプレーなども効果的です。

なお、薬剤を散布する際は戸外にて行なうようにしてください。


その他にマシン油や石灰硫黄合剤などの駆除に用いる事ができる薬剤もありますが、マシン油は散布時期を選ぶ事、石灰硫黄合剤は非常に匂いがキツく主に農業を営む農家さんなどが使用するもので一般のご家庭ではオススメできません。

薬剤のを散布後は、大方は駆除できているはずですが、その後の発生を予防するためにも、定期的に葉の裏や新芽、幹部分などをチェックするようにしましょう。

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