観葉植物への水やり
観葉植物にとって水は大切な生命の源です。水がなければどんな観葉植物も枯れてしまいます。
初心者の方で間違いがちなのが、大切に思うが余り毎日たっぷりと水やりをしてしまうことです。
暑い夏場などは大丈夫な場合も多いですが、気温が低くなってきた秋以降に水遣りの量を控えなければならないのに沢山の水を与えてしまい、結果として、植物は加湿状態が続き、根が窒息をして根グサレの原因となってしまうことが多いようです。
水やりの基本は、鉢土表面の用土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにタップリと与えることです。
水やりにはメリハリが必要です。
常に土が湿っている状態にしていると、用土の中が酸欠状態となってしまうために、根腐れを起こしてしまいます。
毎日や数日に1回など、鉢土の状態を確認せずに水を与えるのは避けるようにしましょう。
水やりは植物の種類、大きさ、置き場所の環境、季節、使用している用土など様々な要素によって変わってきますので一概には決められません。
夏場の暑い時期に葉の多い蒸散の早い植物を育てる場合は、朝夕の2回与える場合もありますが、逆に寒い季節で乾燥を好む種類の場合は1,2週間に1回ということもあります。
あくまでもおおよその目安ではありますが、一般的なご家庭で育てている場合のお大まかな目安としては生育期間の初夏〜秋(5月〜10月頃)までは1週間に2,3回程度、寒い冬から春(11月〜4月)頃までは1、2週間に1度程度となります。ただし、水やりは個々の状況や環境に大変左右されやすいです。
あくまでも目安として考えて頂き、自分で水やりのタイミンが分かるようになりましょう。
水やりのタイミングに関しては、前述の通りに鉢土表面の用土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにタップリと与えることです。
用土は乾いてくると、色が白っぽく(薄く)なりますので確認できますが、一番よい方法は実際に手で触れて確認することです。
夏場はできれば毎日、寒い冬場でも1週間に1度は確認するようにしてください。
また、用土の種類にもよりますが、黒土やピートモス、川砂などが多い用土は乾いた時の色の変化が分かりにくいです。
このような場合は、鉢表面に鹿沼土やセラミスなど濡れると色の変化が分かりやすい用土を敷くのも方法です。
また、どうしても水やりのタイミングが分からない場合や長く家を留守にするときなどは自動水やり器などを利用したり、セラミスなどに植え替えて管理をしてしてもよいでしょう。
水やりが少なすぎる時に現れる症状 | 水やりが多すぎる時に現れる症状 |
|
|
観葉植物の原産地は世界の亜熱帯や乾燥地帯など様々です。
このため、植物には多湿を好む種類と、乾燥を好む種類があります。
自分の育てている観葉植物が、多湿を好む種類なのか?または乾燥を好む種類なのかなどは、お店で直接聞いたり、観葉植物図鑑などで調べたりするとよいでしょう。
多湿を好む植物は常に土が湿っている状態でも根腐れを起こしにくいです。
乾燥を好む種類は水やりの際には用土が乾いてから更に2,3日置いた後に与えるなど注意をすることで根腐れを防げます。
逆に多湿を好む植物は水の与え忘れによる水枯れに注意してください。
水やりの間隔は植物の種類、時期や置き場所、鉢のサイズや用土など様々な要因によって乾くまでに時間が異なります。
特に最初の頃は鉢土の乾き具合に注意をして水やりのタイミングを覚えるとよいでしょう。
観葉植物を育てる上で大切な要素の一つが水やりです。
自然界では植物の多くは大地に根を張り、その根から土中の水分を吸収して成長をしますが、「鉢」という限られたスペースでは人間の手によって水を与えてあげなくてはなりません。
植物を育てる上で、一番重要な水やりですが、同時に一番難しい作業でもあります。
観葉植物への水やりは、鉢土の表面が乾いたら与えるのが基本です。
これは、季節を問わず夏でも冬でも同様です。ただし、季節や天候によって植物自体の代謝も違うため、用土が乾く日数に違いがでますので、用土の乾き具合をよく観察して与えるようにしてください。
用土の乾き具合を確かめるのに一番確実な方法は、実際に指で触って見て湿り具合を確かめることです。
見た目では、土は乾いてくると白っぽくなりますので、それを目安に水を与えるタイミングを測ればよいですが、土の種類によっては乾いてもあまり色が変わらない物もあるので注意が必要です。
土を触りたくない場合は、割り箸などを挿しておいて抜いて確認をしたり、土表面にセラミスなどを敷いて乾き具合を確認するのも良い方法です。
水はたっぷりと。また、水の量は鉢底の穴から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。これは、鉢内の空気を入れ換えるためです。水をたっぷり与えることにより土の中の古い空気を押し出し、新しい空気を土の中 に入れることが出来ます。 根は呼吸をしていますので、水やりの際に新しい空気になることで、より生育がよくなります。
水を与える量は、夏も冬も基本的には同じです。なお、冬季は水を与える間隔を少し伸ばすのがポイントです。
なお、水を与えた際に受け皿に水を貯めたままにするのは厳禁です。
夏季など、特に植物の生育が盛んで水の吸い上げが非常に早い時期は、多少の水が溜まったままでも、直ぐに吸い上げてしまいますので、殆ど問題にはなりませんが、冬季のでは、植物の代謝も鈍り水の吸い上げが悪くなため、鉢土が常に濡れた状態となり、根が窒息を起こして根腐れの原因となってしまいます。
また、観葉植物は多湿を好みますので、葉水(シリンジ)を行うとより効果的です。
水を与える際に、ベランダや庭などに一度外に出してあげて、頭からみずをかけたりすると、葉についたホコリを洗い流すとともに空中湿度を高めてあげることができます。
なお、無理をして外に出さなくても霧吹きなどで、霧を吹いてあげるのも方法です。
また、みずやりは午前中の早い時間が理想です。