ビカクシダ

“全世界の熱帯・亜熱帯に約15種が分布する。
アフリカからマダガスカルとその周辺地域に6種、東南アジアからオーストラリア、ニューカレドニアに8種,南アメリカに1種が知られている。
樹幹や岩上に着生する大型の着生シダで、裸葉と胞子葉の2形である。
裸葉(巣葉)は外套葉または貯水葉とも呼ばれ、内部に貯水組織を持ち、植物体の基部を覆い腐葉を貯める働きをする。葉は幅が広く、切れ込まないか先部分だけが浅く分かれて株元に重なり合ってつける。また、古くなると褪色するが脱落はしない。
胞子葉は細長く、皮質で直立または下垂れて、先が分かれて鹿角状となり、裏面に胞子嚢をつける。

属名のプラティセリウム(Platycerium)はギリシア語のplatys(広い)とkeras(角)の2語からなり、葉の形がオオジカの角に似ていることから由来している。

置き場所
日光を好むので、年間を通して日の当たる場所で管理するが、真夏は少し遮光を行うと良い。

温度と冬越し
生育に最適な気温は20~25℃程度。
種類によって耐寒性に差があるので注意する。
ビカクシダなど寒さに強い種類は、水を控えれば3~5℃でも越冬ができす。
ジャワやニューギュア原産などの寒さに弱いもの最低10℃は保てるようにする。

水やり
生育期間の5~9月は、2~3日に1度水をあたえる。
秋~冬と翌春頃までは、水を控えることが大切で水やりは週に1回ほどでよい。
秋~翌春は水を控えることが大切で,週に1回ほど
水やりの方法としては、へご板に着生している場合と鉢植えの場合とで異なるが、ヘゴ板などに着生させている場合は、貯水葉が根や根茎を覆い、貯水組織をもっているので、その裏面にたっぶりと水を与える。
鉢植えの場合は、多くは巣葉が鉢を覆っているので、バケツや深い受け皿などに水を張り、たっぷりと吸水させる底面潅水の方法をとる。
なお、過湿にすると腐ってくることがあるので注意する。また、葉水はほとんどの場合は不要。

施肥
小さい苗の場合は、肥料は特に必要ないが株を大きくしたいときは5~9月に施肥を行なう。
ヘゴ板などに着生させている場合は、緩効性粒状肥料をガーゼやスポンジなどで包み、2か月に1回ほど施します。鉢植えの場合は、巣葉と鉢の間に詰め込みます。
また、液肥は3,4回に1度程度薄めにして与えると良い。

手入れ
巣葉は生長が終わり褐色になっても、根や根茎を覆うために落葉することはないが成長に伴い大きくなって排水が悪くなる場合は、水抜きの穴などを開けると良い。
普通葉は古くなると自然に落葉するので特に決まりは無いが、葉が変色してきたら根元から取り除く。

繁殖
胞子繁殖が一般的だが、家庭ではやや困難。ふつうは株分けによる。
普通葉が数枚ついた子株を、巣葉とともにナイフなどではぎ取る。
巣葉の裏面とヘゴ板の間に水苔をはさみ、シュロ縄などでしぼりつけておく。
半日陰で管理し水苔が乾かないよう注意する。ただし過湿は禁物。

病害虫
カイガラムシを見つけたらブラシなどでこすり落とす。”

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